御在所中尾根

御在所中尾根

日程 2020年7月19日

山域 鈴鹿

メンバー 会員2名

ナチュラルプロテクションを使ったクライミングの練習へ。
今さらながら、中尾根デビュー。

前日の雨で駐車場はびちゃびちゃ。
駐車場にはクライマーぽい方々がちらほら。

アプローチがわかりにくいとの情報から、先行者に期待する我々。

山小屋から見た砦岩と思われる方面。
青空が岩の乾きを感じさせる。


しかし、一壁、中尾根方面にはガスが…

中尾根バットレスへの踏み跡をたどり、そこから右に入る踏み跡を辿る。
小さな岩のリッジを登り、岩壁基部のチャックストーンを越えると奇跡的に中尾根P4の下部にたどり着いた。


取り付きで長めの休憩をし、経験者が来たら、先を譲ろうと思っていたが、誰も来ない。

クラック内部はびちょ濡れで、登るにはドキドキではあるがクライミングスタート。

P4
リード担当は私。
2ピッチ目が短いとの前情報から、50mロープで1ピッチで処理しました。



クラックだけでなく、ガバホールドも濡れている。
特別難しい動きはないが、濡れたスタンスやホールドは、スリップしないか冷や冷や。
リュックは確かに邪魔だったが、背負ったまま登れた。

ロープを繋いだままP3基部ヘ。

懸垂下降は必要なく、クライムダウンで。

P3

リード担当はMさんに交代。

このピッチもやはり濡れていた。


濡れたスタンスやチムニーの処理に苦労しながらも、終了点へ。
後続で登っていても、不快的。

P2基部へは懸垂下降。

ここで、我々より上手なパーティーが追いついてきた。
P2から先は、そのパーティーに先行してもらい、様子を伺おうと思った。
でも、そのパーティーがP2基部に来たときは、すでに私がP2の1ピッチ目の最初のピンにクイックドローをかけクリップしたあとだった…

P2 1ピッチ目 ダイレクトルート

リードは私。
幸いこのピッチはフェイスのためか乾いていた。
せっかくのオンサイトトライ。
フリーで挑戦して、ダメならA0やA1を考えることに。


核心は下部1〜2ピンの間のみ。
ランジや手に足ヒールなど、ボルダームーブ盛りだくさんで面白い。
とは言え、登るのは必死。
後続の方がフリーで登れば5.11台と教えてくれた。

P2 2ピッチ目

リード担当を交代。

フェイス部分は乾いているものの、クラックの中は濡れていた。
ボルト主体であるが、カム等はあった方が良い。


この2枚の写真間で苦戦していた。
1回軽くフォール。
後続で登ると、スタンスやホールド全てが濡れているところだった。

振り返ると後続パーティーとP3。

後続の方々が抜いてくれることを願い、最終P1へ。

P1基部では長めの休憩をとった。
いや、休憩というより、後続パーティーを待った。
慣れないナチュプロのクライミングと濡れたチムニーに、ひどい疲れを感じていた。
恥ずかしい話、疲労感と恐怖感で、ムーブやルート取りを見てから登りたいと思った。
しかし、なかなか来ない。
最終ピッチを始めることにした。

P1

ほぼ全てが濡れている。
手足はおろか来ている服やズボンまでどんどん濡れていく。


この辺りまで、登ったところで後続がP1基部に到着。
時間がかかる登攀になってしまい、申し訳なかった。



この2枚の写真間で、1度フォール。
有終の美とはならなかった。


フォールしたところは、写真中央。
チムニー右側にガバっぽいホールドがあるあたり。
左足を濡れた岩の側面に当てたのだが、当てる場所が悪くて、スリップ。


MさんがP1を登りきったころ、ようやく周囲のガスが取れた。
後続パーティーの登りを上から見学。
体の使い方がうまく、我々よりもスムーズに楽そうに登っていた。

中尾根へのリベンジを誓い下山へ。
シングルロープ1本の懸垂下降で降りられるか不安だったので、中道登山道まで尾根を詰めた。