黒蔵谷(遡行)-高山谷(下降)

黒蔵谷(遡行)-高山谷(下降)

日程 2018年9月15~17日

山域 南紀

メンバー 会員4名

9月15日
07:15 駐車地点
08:00 黒蔵谷出合
09:45 出谷出合
11:00 高山谷出合
13:00 カンタロウ滝
14:00 第3支流出合
16:00 Co520m二俣

9月16日
07:30 Co520m二俣
10:00 野竹法師
12:30 高山谷二俣
13:15 高山谷Co356m

9月17日
07:15 高山谷Co356m
09:00 高山谷出合
12:00 黒蔵谷出合
14:00 駐車地点

通過ルート
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9月の第一3連休。
当初、北アルプスの双六谷の予定だったが、日本列島北側の天候が全体的に悪かった。
そこで行き先を昨年敗退した黒蔵谷へ。
各人の力量アップに加え、荷物も人数もコンパクト。
リベンジは大成功のはずだったが…

9月15日
昨年も走った林道であったが、すごく荒れている。
予定していた駐車地点よりも、かなり手前から歩くことに。
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入渓し間もなく、鮎止めの滝。
まずは、右岸沿いに釜を進み、滝の左壁へ。
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滝の左壁を1ピッチ。
昨年よりもぬめりが少なかった。
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鮎止めの滝上の渡渉。
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いよいよ下の廊下に突入。
昨年と違って歩ける箇所が多いような…
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中の廊下に入り、確信に変わる。
昨年、滝身左まで泳ぎ、アンダーホールドから抜けた滝。
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今年の同じ箇所の釜。
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かなり釜が土砂で埋まっている。
去年泳いで疲れた淵も、今年は歩けてしまったことに納得である。
今回の黒蔵谷は、少なくとも泳ぎの沢ではない。
下部は歩きの沢へと変貌してしまった。
高山谷出合まであったかつての困難は、この1年の間に失われてしまった。

高山谷出合を過ぎてからは、滝が出始める。
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この滝も直登できそうにない…
右岸にロープを出して。
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すぐ上にカンタロウ滝。
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流量は少ないものの、両岸が著しく狭まる。
流れに逆らい突破か!と思われたが、その2秒後、Tさんは流されてきた。
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Hさんが左岸をへつり見事突破。
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ジェットバズーカみたいな滝。
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左足が吹っ飛ばされそうになる。
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水流ギリギリをへつり、思い切って右岸に一歩。
後続は、ロープをFIXし突破。
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その後はさしたる難所もなく、Co520m二俣に到着。
1日目の泊地とした。
昔の炭焼き跡地で、ごみが多くて残念。

9月16日
1日目にCo520mまで進めたので、余裕のある朝。
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野竹法師に至るまで、この滝以外に特になし。
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野竹法師ピークに到着。
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野竹法師から高山谷への下降は、植林帯があったこともあり易しい。
ガレ場も少なく、快適な斜面。
沢に入り、泥汚れを落とす。
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高山谷は深い釜が健在。
クライムダウンと釜ジャンプを交え、順調に下降を進める。
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釜ジャンプで体温を奪われ、早々に行動を切り上げる。
とはいえ、高山谷に深い釜が残っていて、本当に良かった。
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夕食は親子丼とアマゴの塩焼き。
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9月17日
出発してすぐから、八丁涸漉と呼ばれるゴルジュ帯。
前日同様、深い釜や淵でずぶ濡れ。
日が当たらず、なかなか寒い。
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高山谷出合に到着。
日当たりが良く、休憩。
ここからは軌道跡を使って、下山。
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軌道跡は途中崩落箇所あり。
この崩落、昨年はなかった。
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崩落箇所を巻き登り、懸垂下降2ピッチ。
垂直からややかぶり気味の岩壁は見事。
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黒蔵谷出合からは、林道を使わず川を下る。
ところどころ崩れた林道を使うより、川に流されながら駐車地点まで戻ったほうが楽で早いと思ったが、残念。
あまり流されるような深い流れのところもなく、河原歩きに終止。
時間も余計にかかってしまった。
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黒蔵谷の遡行は大成功なのだが、釜や淵が埋まっていてリベンジは…
和歌山を直撃した今年の台風の影響のでかさを実感。
いつしか年月とともに再び深い釜や淵が戻ることがあるのだろうか。
それとも埋まっていく一方なのであろうか。
可能ならもう一度、深い釜や淵のあった黒蔵谷を遡行してみたい。